AACポスターコンペ2013 審査結果発表

2013年4月2日、「AACポスターコンペ2013」の審査会を開催いたしました。本年度は、全国から156点の応募がありました。
審査は高井 薫氏(アートディレクター) 、服部 信治(主催会社 代表取締役社長)により厳正に行われ、以下のように受賞作品が決定しました。

最優秀賞 受賞作品

「なにをみる。」
関谷 大志朗

関西大学大学院
理工学研究科 ソーシャルデザイン専攻
建築学分野 修士課程1年 建築環境デザイン研究室
 
 

アスファルトの隙間に咲くタンポポを近所でよく見かけます。健気な生命力に勇気をもらう人もいれば、生命を省みない人間の行為を悲しむ人もいます。僕はそんな日常の小さな発見の延長線上に創造があるのだと思います。物事を見つめ、向き合っていく真摯な瞳とそれにより発見され、創造されたものたちを1枚のポスターに収め、AACのコンセプトが伝えられたらと思い、製作しました。
このような世界に縁がないものだと思っていたので、大変ステキな賞を頂いて驚いていると同時にとても嬉しく思っています。

>>関谷 大志朗さんのwebサイト
■ 審査員 : 高井 薫 / アートディレクター
昨年までとまったくちがうアプローチ。
これまでの立体作品をすべて載せたいという気持ち。
自ら一気に描いた目のドローイング。
そのすべての強さが目を惹きました。
選んでしまう魅力があったと思います。

ブラッシュアップの際の関谷さんの考え方も明快で、
作品の強さの理由を見た気がしました。
(ちなみに2枚並べて貼ったら面白かったです。)

入選 受賞作品 (応募順)

「顔」
伴野 大悟

桑沢デザイン研究所 夜間部 ビジュアルデザイン専攻 1年
この度は入選作品に選んでいただき、本当にありがとうございます。
このポスターはアートとアーキテクチャーの出会いから新たなものを生み出そうとする人の顔をモチーフにしています。
私自身が初めてこのアートとアーキテクチャーというテーマに向き合った時の不思議な気持ちを素直に表現しました。
これからも素直な気持ちを大切により良い作品を作るため努力していきます。ありがとうございました。
「waterfall AAC」
大石 知足

多摩美術大学  美術学部 グラフィックデザイン学科 3年
この度、当コンペの入選作品に選んで戴いたことを誇りに思います。
私が今回、滝というものをモチーフにしたのは、その絶えることなく強く、勢い良く流れ続ける姿勢と、
その自然の煌めきような物が若い創造力にリンクしていると思ったからです。
また、滝での修行として「滝行」というものがありますが、
コンペも同じく挑戦の場であり、精進するための辛い修行でもある、という自分の考えからも滝は自分のイメージに合致したのです。
「美の探求者たち」
西原 将矢

首都大学東京  システムデザイン学部 インダストリアルアートコース 4年
アートとは美の探求であると考え、アートと建築の融合をイラストで表現しました。
AACの文字上に様々な建築物を描き、その世界を探検家たちがそれぞれの美を求めて探し回っています。
今回は自分の好きなイラストを使っての制作だっただけに、入選という形で評価していただけたことを大変嬉しく思います。
これを励みに、これからも楽しみながら制作を続けたいと思っています。ありがとうございました。
「空間を奏でる音」
石澤 真衣

静岡文化芸術大学 デザイン学部 生産造形学科 2年
靴は、私と空間を繋ぐもの。
空間というひとつの作品の中に入り込む私たちは、歩くことでそれぞれの音を奏で、空間の質感や感触は、足で感じ取ることが出来る。
空間を感じ、空間に音を奏でる。足を一歩踏み出す瞬間にも一つの芸術が生まれている。そんな瞬間を表現した。
この度は入選作品に選んで頂き有難う御座います。
最優秀賞を逃したのは悔しいですが、今回入選作品に選ばれた事を励みにしてより一層良い作品を作り出していきます。
そして、この作品を作るにあたって、モデルをしてくれた友人、アドバイスや応援をして下さった先生方に心より感謝申し上げます。
「こんにちは、AAC」
阿津 侑三

桑沢デザイン研究所  昼間部 ビジュアルデザイン専攻 3年
マンションの共有空間にアートが置かれるとどうなるのか?
私は、アートが置かれる事によって新しい出会いやストーリーが生まれると思いました。
AAC(立体物)をマンション、屋根の帽子をアートに見立て、
帽子を被せてあげようとする仕草によって立体物だったAACが生き物のように見えてくる。
何かが始まるような予感やストーリー性を意識して制作した作品です。
入選作品に選んでいただき、ありがとうございます。

総評

■高井 薫 / アートディレクター
「マンションに展示するための立体作品のコンペ」の告知ポスターをつくる。という
難しいコンペだと思いますが、たくさんのアイデアにふれることができ、楽しい審査でした。
最終審査には面白いアイデア、力のあるイラスト、かわいいアプローチ、
いろんな魅力の作品が残りましたが、新しい視点の強さのあるものが抜けていったと思います。
審査する側からすると、学生限定のコンペでもありますし、
今まで見た事もない型破りなものを見てみたい期待はとても大きなものです。
また来年も新しいアプローチの作品が生まれることを楽しみにしています。

審査風景

参加者概要

■ 応募総数
156作品 (男性:67名、女性:51名)
■ 年齢別データ
平均年齢:21.9歳
■ 学年別データ
■ 応募者在住 都道府県データ
全22都道府県
東京都 43人 静岡県 3人 三重県 1人
神奈川県 17人 和歌山県 3人 山梨県 1人
埼玉県 9人 宮城県 2人 秋田県 1人
愛知県 8人 山形県 2人 福岡県 1人
大阪府 6人 岡山県 2人 北海道 1人
千葉県 6人 愛媛県 1人 兵庫県 1人
茨城県 5人 熊本県 1人    
京都府 3人 高知県 1人    
■ 学校別データ(全51校)
多摩美術大学 16人 岡山県立大学 1人   聖カタリナ大学 1人
武蔵野美術大学 16人 岡山科学技術専門学校 1人   静岡産業大学 1人
桑沢デザイン研究所 13人 関西大学 1人   静岡大学 1人
東京工芸大学 6人 宮城大学 1人   静岡文化芸術大学 1人
日本大学 5人 京都工芸繊維大学 1人   千葉工業大学 1人
東京デザイナー学院 4人 京都市立芸術大学 1人   創造社 デザイン専門学校 1人
東京藝術大学 4人 京都造形芸術大学 1人   大阪芸術大学 1人
首都大学東京 3人 玉川大学 1人   東海大学 1人
和歌山大学 3人 近畿大学 1人   東京工科大学 1人
HAL東京 2人 九州大学 1人   東京造形大学 1人
筑波大学 2人 慶應義塾大学 1人   東北生活文化大学 1人
東北芸術工科大学 2人 工学院大学 1人   日本工学院専門学校 1人
東洋大学 2人 高知大学 1人   北海道教育大学 岩見沢校 1人
名古屋学芸大学 2人   芝浦工業大学 1人   名古屋芸術大学 1人
名古屋市立大学 4人   秋田公立美術工芸短期大学 1人   名古屋造形大学・大学院 1人
愛知教育大学 1人   神戸大学 1人   名城大学・大学院 1人
愛知県立芸術大学 1人   崇城大学 1人   明石工業高等専門学校 1人

主催会社挨拶

■ 服部信治 / 株式会社アーバネットコーポレーション 代表取締役社長

今年も沢山のご応募、誠にありがとうございました。
弊社は、学生限定の立体アートのコンペ「アート・ミーツ・アーキテクチャー・コンペティション(AAC)」を毎年開催し、今年で13回目になります。
AACは、「立体アートを学んでいる学生の発表の場が少ない」ということから、「これらを学ぶ学生を支援していきたい」、「アートと建築が融合することで作品展示の場を増やし、更にはマンションに住まう人々にアートを楽しんでいただきたい」という思いでスタートした、学生限定の立体アートコンペです。
このAACの募集告知ポスターを「応募者と近い目線の学生に制作してもらおう」という企画が立ち上がり、2008年からスタートした「AACポスターコンペ」は今年で6回目の開催になりました。
今年は全国から156点の作品が集まりました。 日本で学ぶ学生なら学部も国籍も問わず誰でも参加できるようにしたことで、デザインを専攻している以外の学生からの応募も多く、アートに感心のある全ての学生が切磋琢磨するような場の提供は、有意義な活動であると考えております。

最後になりましたが、お忙しい中、審査や受賞作品のブラッシュアップにご協力いただいた高井様には大変感謝しております。ありがとうございました。
また、告知にご協力いただきました学校関係者の皆様、マスコミ各社の皆様にも御礼申し上げます。

ジャンルを問わず若い世代のアーティストがAACをきっかけに、日本で、そして世界で活躍されることを願って、地道に活動を続けていきたいと考えております。