AACポスターコンペ2010 審査結果発表

2010年5月11日、株式会社アーバネットコーポレーションにおいて、「AACポスターコンペ2010」の審査会を開催いたしました。
募集開始から約1ヵ月半という短い期間でしたが、全国から187点もの応募がありました。
審査は杉山ユキ氏(株式会社博報堂 アートディレクター)、服部信治(主催会社 代表取締役社長)により厳正に行われ、以下のように受賞作品が決定しました。

>>AAC2010・AACポスターコンペ2010合同表彰式・懇親会<<

最優秀賞受賞作品

「HOUSE AAC」
増川 友梨・齋藤 菜月

女子美術大学
芸術学部 デザイン学科 4年
(写真左・齋藤 菜月/右・増川 友梨)

この度はすばらしい賞をいただき、ありがとうございます。
私たちが専攻する環境デザインでは、生活空間や公共施設など身の回りの空間について学んでいます。
このコンペの「アートのあるライフスタイルの実現」というコンセプトに共感し、日常とアートをもっと身近に感じてほしいという想いを込めてAACの文字を建築模型で表現しました。
このポスターを通じて、生活を彩る素敵な立体作品に出会えたらとても嬉しいです。
■ 審査員 : 杉山 ユキ / 株式会社博報堂 アートディレクター
彫刻のみをテーマに表現した作品がほとんどのなか、最優秀賞の作品は、彫刻作品と建築の出会い、というこのコンペならではの魅力を、シンプルかつ楽しそうに表現できているところが目をひきました。
彫刻の存在が、いつものくらしに変化をおこしてくれるような予感を感じさせてくれます。
受賞後に知ったのですが、以前からすべてのアルファベットの図面をつくっていたそうで、日々の創作活動が生きて今回の受賞にいたったという点も、とてもすばらしいと思いました。
おめでとうございます。

入選受賞作品 (応募順)

「ひとあーと」
新谷 陸
名古屋市立大学
芸術工学部 デザイン情報学科 2年

身近なアート。
年齢、性別関係なく、色んな人が楽しくモノづくりをする。それが伝わってくれたら嬉しいです。
協力してくれた近所の皆さん、ありがとうございました。

「様々な可能性」
庄司 翔馬
東京デザイン専門学校
グラフィックデザイン 広告専攻 2年

入選作品に選んでもらえて嬉しいです。
無限の可能性、様々な才能の集まり、二つとない作品が集まるAAC学生立体コンペ。
そのコンペのポスター、無限の可能性を秘めた雲、様々な色、形のある雲、雲には様々な顔がある。
学生の方がたくさん応募してくれて、一つの大きなAACと言う名の雲が出来ればいいなと思い、このビジュアルにしました。

「そこのキミへ」
飛田 誠
広告デザイン専門学校
広告デザイン 研究科 研究生

今やりたい様にやって、このような評価が頂けた事は学生冥利に尽きます。
素直に嬉しいです。どうかこれからもこのコンペを続けていって欲しいです。
ありがとうございました。

「立体アートをご賞味ください。」
水野 純平
九州産業大学
芸術学部 デザイン学科 3年

入選作品に選んでいただきありがとうございます。このコンペで入選できて大変嬉しく思っています。
今回のこの結果で自分の今のレベルがはっきりとわかりました。この入選は僕にとって大変貴重な経験になったと思います。今回の結果を冷静に受け止め、今後の活動の糧にしたいと思います。ありがとうございました。

「左脳と右脳のキス」
平尾 真希
近畿大学
文芸学部 芸術専攻 3年

やったー\^^/初めて選ばれたのでうれしいです。
イラストレーターやフォトショップまだまだ使いこなせなくて谷口先生に迷惑かけたので、これからもっと勉強したいと思います(^O^)ありがとうございました。

「A・A・C」
加藤 香名子
静岡文化芸術大学
デザイン学部 メディア造形学科 3年

今回、コンペに入選させて頂き、誠にありがとうございます。
制作の過程では様々な不安もあったため、このような結果を頂いて大変嬉しく思います。
ポスターは「地図記号」をモチーフとして、「AAC」の3文字をシンプルな形で表し配置しました。
これを機に、今後さらに力をつけていきたいと思います。

「内成る木」
矢部 陽子
静岡文化芸術大学
デザイン学部 空間造形学科 3年

この度は、この様な賞を頂き大変嬉しく思っています。
立体物を作りあげる過程での喜びや苦しみを、頭に根を張った樹木の成長で表現しました。
そして今回の制作では、自分が本当に作りたいものを作り上げる楽しさを再確認することが出来ました。これからも、この受賞を自信に様々な分野へ挑戦していきたいです。
ありがとうございました。

「思わぬ所に答えがある。」
山口 幸士
東京造形大学
造形学部 デザイン学科グラフィック専攻 2年

入賞を頂きまして、ありがとうございます。自分にとって人生初のコンペ出展なので、幸先いいです。励みになります。
最優秀賞を逃したのは残念ですが、自分でも少し安易な手法かな…とは思っていました。毎年AACに出品され入賞するポスターは自分好みの作品が多いので、その中に自分の作品も加えて頂いた事を嬉しく、光栄に思います。最優秀賞発表を楽しみにしています。来年また出品出来たなら最優秀賞狙いたいと思います。

「彫刻刀のAAC」
櫻井 一輝・太田 耕介
千葉大学
工学部 デザイン工学科意匠系 4年

彫刻刀の刃先の形で『AAC』という文字をつくりました。
彫刻刀という誰もが使用した経験のある道具の見た事のない表情を提示することで、新鮮な驚きを与えたいと思いました。
それをきっかけにつくりたいという欲求や、AACというコンペの存在を多くの学生の方々に思い出してもらえれば嬉しいと思いました。
最後になりましたが、入選に選んで頂きありがとうございました。

 
 
 

総評

■ 審査員 :  杉山 ユキ / 株式会社博報堂 アートディレクター
AACというコンペを通して学生の活躍の場を増やしたい、そしてその作品を通して、芸術がより身近にあるすてきな社会になることを願う、主催者の服部さんの思い、活動はとてもすばらしいと思いました。このような機会に、審査員のお手伝いをさせていただきとても光栄です。
審査会では、九州から北海道まで、日本各地の学生さんからたくさんの応募があって驚きました。
応募してくださったみなさんの、コンペに挑戦する意欲、すごいエネルギーを感じ、とても刺激になりました。
最優秀賞の作品を選ぶにあたっては、
(1)コンペの趣旨がわかりやすく伝わるか
(2)オリジナリティーがある新鮮で魅力的な表現になっているか
(3)掲載した際に目をひくか
という視点で審査しましたが、なかなかすべての要件を満たす作品がなく、審査は難航しました。特に(2)に該当する作品が少なかったことは残念でした。
たとえば、AACという文字は使わずにワンビジュアルでコンペの趣旨を伝える作品など、過去の受賞作や既成のものにしばられない、もっと自由な発想の作品に出会えたらよかったなと思います。
学生のみなさんには、学生のうちに、こうしたコンペや、いろいろなことにチャレンジして、たくさんの経験をしていってほしいと思います。

審査風景

参加者概要

■ 応募総数
187点
■ 応募者数
147名(男性:79名、女性:68名)
■ 年齢別データ
平均年齢:21.6歳
■ 応募者在住 都道府県データ
全25都道府県
東京都 34名 宮城県 5名 広島県 1名
神奈川県 16名 静岡県 5名 山梨県 1名
愛知県 15名 大阪府 4名 鹿児島県 1名
千葉県 11名 熊本県 3名 富山県 1名
埼玉県 10名 岡山県 2名 福井県 1名
京都府 10名 滋賀県 2名 福島県 1名
福岡県 7名 茨城県 1名 兵庫県 1名
北海道 7名 岐阜県 1名
石川県 6名 群馬県 1名
■ 学校別データ(全56校)
多摩美術大学 18名 京都造形芸術大学 2名 仙台高等専門学校 1名
武蔵野美術大学 16名 広告デザイン専門学校 2名 前橋工科大学 1名
京都工芸繊維大学 8名 女子美術大学 2名 筑波大学 1名
静岡文化芸術大学 6名 崇城大学 2名 中央大学 1名
名古屋芸術大学 5名 成安造形大学 2名 中国デザイン専門学校 1名
専門学校東京ネットウェイブ 5名 千葉工業大学 2名 東海大学 1名
金沢美術工芸大学 5名 東京理科大学 2名 東京デザイン専門学校 1名
千葉大学 4名 北海道大学大学院 2名 東京芸術大学 1名
東京造形大学 4名 名古屋市立大学 2名 東京純心女子大学 1名
日本大学・大学院 4名 MACデザインアカデミー 1名 東北工業大学 1名
北海道芸術デザイン専門学校 4名 愛知県立芸術大学 1名 東北生活文化大学 1名
宮城大学 3名 京都精華大学 1名 東洋美術学校 1名
九州産業大学 3名 近畿大学 1名 日本工学院専門学校 1名
九州大学 4名 金沢学院大学 1名 富山大学 1名
慶応義塾大学 3名 九州造形短期大学 1名 福井大学大学院 1名
桑沢デザイン研究所 3名 熊本大学大学院 1名 法政大学 1名
大阪工業大学 3名 札幌市立大学 1名 名古屋学芸大学 1名
名古屋造形大学・大学院 3名 鹿児島大学大学院 1名 名城大学 1名
岡山県立大学 2名 芝浦工業大学大学院 1名

主催会社挨拶

■ 服部信治 / 株式会社アーバネットコーポレーション 代表取締役社長
まずは、短期間の告知にも関わらず、ご応募いただいた学生の皆様、本当にありがとうございました。
弊社は、学生限定の彫刻・立体アートのコンペ『アート・ミーツ・アーキテクチャー・コンペティション(AAC)』を毎年開催し、今年で10回目になります。このAACの募集告知ポスターを「AAC応募者と近い目線の学生に制作してもらおう」という企画が立ち上がったのが2008年。今年で3回目になります。
『コンペのコンペ』という趣旨が学生の皆様に伝わるかどうか不安でしたが、たくさんのクオリティの高い作品が寄せられ、また年々応募数も増えており、光栄に存じております。
AACは、「彫刻・立体アートを学んでいる学生の発表の場が少ない」ということから、「これらを学ぶ学生を支援していきたい」、「彫刻・立体アートと建築が融合することで展示する場を増やし、更には日本のマンションに住まう人々にアートを楽しんでいただきたい」という強い気持ちで始めた学生限定の彫刻・立体アートコンペです。
このAACを広く知っていただくための告知ポスターコンペ(AACポスターコンペ)は、日本で学ぶ学生なら学部も国籍も問わず誰でも参加できるようにしました。実際、デザインを専攻している以外の学生からの応募も多く、アートに感心のある全ての学生が切磋琢磨するような場の提供は、有意義な活動になっていくと考えております。
最後になりましたが、お忙しい中、審査にご協力いただいた杉山様には大変感謝しております。ありがとうございました。
また、告知にご協力いただきました学校関係者の皆様、マスコミ各社の皆様にも御礼申し上げます。
ジャンルを問わず若い世代のアーティストがAACをきっかけに、日本で、そして世界で活躍することを願って、地道に活動を続けていきたいと考えております。