AAC2013 最終審査に挑む3作品を発表!

 株式会社アーバネットコーポレーションは、2013年5月20日から8月19日まで「ART MEETS ARCHITECTURE COMPETITION(AAC)2013」として、「(仮)京急蒲田プロジェクト」のエントランスホールに展示する立体アート作品を、全国の美術を学ぶ学生から募集いたしました。
一次審査会を8月20日に開催し、1点1点厳正なる審査のもと、最終審査会にすすむ入賞3作品、ならびに入選5作品が決定いたしましたのでご紹介いたします。
≪入賞≫ ※応募順

Human sign

大野 晴美 さん
女子美術大学大学院 美術研究科 美術専攻 立体芸術研究領域
素材:楠木    想定重量:120kg
サイズ:横幅450 × 高さ1700 × 奥行400(mm)
・入賞者コメント

この度は、実制作の機会を頂きありがとうございます。
このような機会を得るのは初めての経験であり、喜びと共に制作をすることに身を引き締めております。
私の扱う「木」という自然素材を現代マンションのエントランスにどのように存在させるのか。
安全、耐久性など考慮しマンションに住む方々に喜んで頂けるよう制作に励んでいきたいと思います。

・コンセプト
マンションを最初に見た印象がまるで未来の空間、宇宙に近いものを感じた。空間の中が冷たい空気があるようにみえる。その中で、自然素材の「木」という人に暖かみを感じさせるものを置くことで生まれる空間の温度差。木の表面に模様を描くことでまるで未来の中に古代的な遺跡があるかのような「過去と現在」をあらわす。

「eternal moment」

村上 仁美 さん
愛知県立芸術大学大学院 美術研究科 彫刻領域
素材:セラミック  想定重量:20kg
作品サイズ: 横幅500 × 高さ500 × 奥行500(mm)  台座サイズ : 横幅550 × 高さ1000 × 奥行550(mm)
・入賞者コメント

大きな舞台への挑戦のチャンスをいただけたことを大変光栄に思い、またこの機会を通じて多くを学ぶことができることを喜ばしく思います。
パブリックな場所での展示に対応できるよう、今まで自分の作ってきたスタイルとは少し違うタイプの作品を制作することになりました。
不安もありますが、審査員の皆様からどんなお話が聞けるのかが今から楽しみです。
そこに住む人々の毎日が豊かで特別なものになるように願いを込めて真摯な姿勢で作品制作に臨みたいと思います。

 

・コンセプト

蔦は古くから西洋・東洋を問わず人々の生活に寄り添ってきた植物のひとつです。

一年中、決して枯れることがないことから不滅のシンボルとされており、その生命力の強さから一般の家の壁にこれをはわせるのは雷や魔除けの意味があるとされてきました。
また太陽へ向かって成長することから『希望を目指す、導く』といった意味を持っています。
これらの点をふまえ、人が生活を営む場に設置するオブジェに相応しく思い、蔦をモチーフに選びました。

今作では蔦が伸びていくことで目には見えない球が浮かび上がるような構成になっており、そこには蝶が舞い、花が咲く様子も刻まれています。

儚さの象徴である蝶や花と不滅の象徴である蔦、どちらにも共通する『今』を生きる生命力を形象化し、釉薬を施されることでガラス質に変化した宝石のように輝くセラミックはそれらを特別な情景に昇華させます。

かけがえのない一瞬と、来るべき未来を内包するオブジェを制作します。

「表出」

安達 淳 さん
武蔵野美術大学大学院 造形研究科 デザイン専攻 建築コース
素材: FRP、金箔  想定重量:80kg
サイズ:横幅500×高さ2100×奥行500(mm)
・入賞者コメント

此の度は、入賞および実制作の機会を与えて頂き、誠にありがとうございます。
公共の場に設置するという事、また作品が居住者の方と何年間も時間を過ごし生活する事に
緊張と期待を感じていますが、十分に責任をもち、より良い作品となることを心がけ、これから制作に臨みたいと思います。

 

・コンセプト

日本を技術を支えてきたこの地に建てられるマンション、そのエントランスの中に私たちの日常を支え、そして未来に向かい育ち続ける一本のイメージの樹を作品として提案します。
また内部に張られた金箔は豪華絢爛な装飾の為のものではなく、微かに薄暗いモノトーンのエントランスの中で、リフレクターのように光の穂先を捉え照らし出します。それは暗がりに豊かさを見いだした日本人の美的感覚を思い起こさせると考えます。その光のボリュームは想像の樹を生み出し、そして私たちもこの日常を支え動かす一部である事を表現しました。
居住者の方々や、訪れる方々を迎えいれ、共に日常を育む作品になれればいいと考えます。

≪入選≫ ※応募順

「秘する花」

「a woods 」

飯田 夏代さん
愛知県立芸術大学大学院 美術研究科 彫刻専攻
竹本 真理さん
東京芸術大学大学院 美術学部 彫刻専攻
サイズ:横幅680×高さ1150×奥行580(mm)
台座:横幅800×高さ200×奥行800(mm)
素材:木か石を予定
想定重量:40kg

【審査員コメント】
外側からでは想像出来ないような世界を内側で作り込んでいて、物語性を感じた。
仕事も丁寧で、技術力の高さも感じられた。
しかし、参考作品や模型が粘土で作られているが、実制作の素材は木か石を想定しており、果たして模型通りに作れるかが不安材料である。やはりこの様な繊細な作品はテラコッタで制作されるべきではないだろうか。

 

サイズ:横幅3000×高さ2000×奥行900(mm)
素材:ガラス、ヒノキ等
想定重量:200kg

【審査員コメント】
作品が今回の空間にどのようにあてはまるのか具体的にイメージ出来なかったのだが、空間を作ろうとしている意識を感じた。環境にかなり左右される作品なので、黒い空間で生きるのか、真っ白な空間で生きるのかは実験してみないとわからないが、考え方としては環境芸術を予感させ、掴めない虹を掴もうとしているのを感じた。ある意味、建築と彫刻の領域横断的な作品として捉えられるように思う。これは他の応募作品にはなかったもので、いかにも彫刻といった印象がないところに興味をそそられた。
もし照明が、現在想定しているダウンライト一本だけでなく、工夫が可能なら、モノトーンの空間の中に淡いもやもやっとした光の造形が出きるのではないだろうか。そのためにはフレームの存在感を極力無くす必要があると思う。

「吾輩は猫である」

「Re/composition」

根本 春奈さん
福島大学大学院 地域文化創造領域 芸術文化専攻
金保 洋さん
金沢美術工芸大学 美術工芸学部 工芸科 漆・木工コース
サイズ:横幅1800×高さ800×奥行800(mm)
素材:陶
想定重量:150kg

【審査員コメント】
空間に馴染むような提案が多い中で、根本さんの作品は意表をつくインパクトや面白さを持った、存在感ある彫刻作品であった。
サイズが1800mmとかなり大きいので、制作はかなり大変だと思う。
猫の造形は、リアルに造るよりもある程度デフォルメされていても良いかもしれない。

 

サイズ:横幅450×高さ1000×奥行300(mm) を3~5点で構成
台座:横幅450×高さ900×奥行450(mm)
素材:漆、金網、麻布、顔料、金属粉
想定重量:5kg

【審査員コメント】
審査後に昨年の優秀賞受賞者だと知り、全く違った作風に驚かされた。
大学で新たに技術を学び、そこからまた新たなイメージが生まれてきたのだろうか。それとも、もっと直球で勝負しようという気持ちになったのだろうか。
今回の空間(黒御影石の壁)は反響するような環境なので、漆のツルツルしている感じは、映り込んで面白いのではないだろうか。また、工業的なモダン空間にこういった和の工芸要素が置かれるのも面白い。来年もチャレンジして欲しいです。

 

「cosmos」

 

荒殿 優花さん
東京芸術大学大学院 美術研究科 彫刻専攻
 
サイズ:横幅1700×高さ350×奥行1870(mm)
素材:陶、テラコッタ
想定重量:70kg

【審査員コメント】
日常的なものとどこかで繋がるような、色々なイメージのものが散りばめられていて、おもちゃ箱のような印象。観る人も何かしら共有できアクセスすることが出来るのではないだろうか。
また、触覚的な形も面白いと思う。

 

 

応募について

56作品(2012年:29作品)
応募者数:53名(2012年:26名)
23.7歳(最年少19歳・最年長36歳)

■ 男女データ

■ 学年データ


■ 都道府県/年齢データ
                   
                                                                                                                                  

■ 学校別データ(全27校)
武蔵野美術大学/大学院 10人 岡山県立大学大学院 1人 常葉大学 1人
東京藝術大学大学院 9人 京都市立芸術大学大学院 1人 神戸大学大学院 1人
愛知県立芸術大学 6人 京都造形芸術大学 1人 多摩美術大学 1人
金沢美術工芸大学/大学院 2人 九州大学 1人 大阪教育大学大学院 1人
大分大学大学院 2人 慶應義塾大学大学院 1人 大分県立芸術文化短期大学 1人
筑波大学大学院 2人 広島市立大学 1人 東京学芸大学大学院 1人
福島大学大学院 2人 首都大学東京大学院 1人 日本大学 1人
デジタルハリウッド東京本校 1人 女子美術大学大学院 1人 福岡教育大学 1人
愛知教育大学大学院 1人 上越教育大学 1人 豊橋技術科学大学大学院 1人

■ 専攻分野データ
彫刻・立体造形 15名、工芸(鍛金、漆等) 10名、美術・芸術 7名、建築 6名、美術教育 5名。
その他 空間演出、3DCG映像 等

一次審査について

募集 マンションの共用空間に展示するための立体アート作品
設置場所 「(仮)京急蒲田プロジェクト」マンションのエントランスホール(東京都大田区)
分野 立体アート(彫刻、レリーフ等も含む立体作品)
材質 石・鉄・FRP等、長期展示に耐えうる素材
形状 展示場所にアンカー等で固定できる形状(居住者にとって安全で、且つ壊れにくいことが必須条件)
作品サイズ 展示スペースに収まる寸法で、重量約200kg以下( 展示スペースの壁面に設置する場合、重量約100kg以内)
展示スペース 幅3800×奥行3100×高さ2250 (単位:mm)
台座サイズ 自由(展示スペース内に限る)
補助金 第一次審査を通過した優秀賞入賞者には、それぞれ「20万円」を支給(搬出入費・遠方の方の宿泊費等は別途支給)
・氏名、性別、学校、受賞歴などのプロフィールについて、完全に伏せた上での審査
・判断材料はA4サイズのプレゼンシート2枚
プレゼンシート1:スケッチ・マケット写真など
プレゼンシート2:タイトル、素材、サイズ、重量、コンセプト、イメージに近い既存作品や過去の自分の作品写真
土屋 公雄 (彫刻家、愛知県立芸術大学教授)
小山 登美夫 (小山登美夫ギャラリー株式会社 代表取締役社長、明治大学国際日本学部特任准教授)
宮村 周子(編集者、ライター)
服部 信治 (主催会社 代表取締役社長)